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金融庁がおすすめする投資本
ナンバー2にランクインしている本書
「敗者のゲーム」
最新版がこちらの第8版です(2024年11月現在)
Amazonリンク↓
https://amzn.to/3AGhA7I
私は第6版をはじめに読んで、
第8版の最新版も買って読んでいますが、
第8版では行動経済学が加えられたこと
が大きいと思います。
変更点を中心にこの記事にまとめました。
ダイコクユキ
FPダイコクインベストメント代表
資産形成コンサルタント
投資歴16年のFP
結婚7年で資産100万円を4000万円に増やした
講座生さんが半年で資産+20%増
第8版の変更点
第6版と比較して変更された章は
以下の通りです。
変更されている章
第3章 厳粛なる現実
第7章 インデックス投資の強み
第8章 リスクと行動経済学
第15章 債券投資にひとこと
第24章 またもや大暴落
付録B 市場に勝てないのは運用関係者全員の責任
コロナショックを経て、
長期投資の最大の難関である大暴落への対処や
安全資産としての債券投資は
おすすめしないことが加えられており、
時代に合わせたアップデートがされています。
稲妻が削除されている
敗者のゲームといえば!の名言であった、
投資家は、「稲妻が光る瞬間」に居合わせなければならない
(敗者のゲーム第6版41ページより)
が削除されていました。
価格が上がるのは一瞬!上がってから買っても遅い。
というイメージぴったりで
私は好きだったので残念ですが
基本的な考え方は変わっていません。
相場のタイミングにかける投資は間違っており、
上下動する相場にパニックになって
肝心な上げ相場で参加していない状況を避けるために
相場に居続けることが
リターンを生むという考え方です。
最近は投資系インフルエンサーが
「思考停止でオルカンとかS&P500を買ってる人はあぶない」
みたいなことを言ってますが、
私は無視していいと思います。
インデックス投資を4年続けて
含み益だけで300万円以上ありますし、
講座生さんたちも私の投資方針と同じなら
みんな利益が出ているからです。
最大の変更点、行動経済学
「投資の十戒」など
名言だらけの本書ですが、
第8版では「リスクと行動経済学」が加えられました。
人間は常に合理的に行動するわけではなく、非合理的で、
いつも自分のためになることをするわけでもない
加工食品を控えようとお菓子を禁止していたのに
昨日買って大量に食べてしまった私にグサリときました。
具体的には以下の通り
- 勝ちが続くとそれがずっと続くと思い込む
- 現実を冷静に見つめるのではなく、自分の当初の判断にこだわり、それを正当化する材料ばかり探してしまう。
- 都合の悪いことを軽視し、自分に都合の良いように物事を見る。
- 「専門家」の意見を過信し、尊敬する人の勧めに従う
- 印象的な出来事や大きなニュースを重視しすぎる。
- 自分の技術や知識、判断力を過大評価し、失敗しても学ばない
- 最近の投資信託の成績のような短期的結果を過大評価する。
- 半ば思い付きで選んだデータを将来的な判断のためのベンチマークとして使ってしまう。
- 「よく知っている」ことと「よく理解していること」は違うが、しばしば混同する。
- 新しい情報に過剰反応する。
全部思い当たる!!
人間は感情があるから素晴らしいのですが、
投資に関しては感情より客観性とか冷静な判断の方が大事なので
行動経済学を学んで
冷静になろうと思います。
市場に勝てないのは誰のせい?
投資で損をした場合
誰が悪いのか?
「投資は自己責任。騙された私が悪いんだわ・・・」
と思う方が大半だと思います。
しかし、エリス氏は
「市場に勝てないのは運用関係者全員の責任」
投信や年金の運用においても、「市場に勝つ」という目標が達成できない
~中略~運用関係者全員にその責任があるように見える。
個人の資産運用にかかわる全員の責任であるとしています。
現実には多数のアクティブ・マネジャーのうち、わずか1割しか長期的に市場に勝てていない。
運用成績は、ほとんどの場合、「誇張」されている
複雑な投資哲学や意思決定プロセスもしばしば単純化され、単純なデータとともに絶対的心理のようにもっともらしく書かれている
運用機関の人たちは、専門のプロ集団であるため、投資家はどうしても言い負かされてしまう。そのため、運用アドバイスというサービス路自ら検証して選ぶというより、むしろ買わされているのが実情だ。
しかし、彼らはすべて、自らの責任を意識していない。全力で良心的に働き、結果的に基金の運用成績を市場以下にしているとは夢にも思っていない。だから、アクティブ運用の問題が消えることはない。
(敗者のゲーム第8版付録Bより)
要は、証券など金融業者が会社の利益のために
あまりよくない商品を勧めて買わせていることも
問題なんですね。
証券マンは営業マン
実際に資産形成コンサルタントとして
色んな方のお話を伺っていると、
「どうしてその投資商品を買ったのですか?」
と、首をかしげたくなる商品を買っている方を
よく見ます。
銀行や証券の窓口で勧められる投資商品は
手数料がバカ高くてその分リターンが少ないです。
詳しく話しを聞いてくれる方だと
学びなおしたい、自分で判断できるようになりたいと
私の講座に入ってくれたりするのですが、
「証券会社の担当さんはすごくいい人で付き合いも長いから・・」と
儲からない投資商品を買わされて高い手数料を払って
時間もお金も失い続けていることに
気づかないままの方もいらっしゃいます。
銀行や証券の窓口の人は
投資のプロではなく営業さんです。
こう書くと怒られそうですが、
皆様の利益のためにあえて書かせていただきました。
自分のために、家族のために
利益が上がる投資商品は自分で選ばないといけません。
しっかり学んで感情抜きに
合理的に判断して買うことをおすすめします。
世界一ベストな投資法
敗者のゲームに書かれている内容に則って、
新NISAで初心者が真っ先にやるべき投資は
たったのこれだけ!
にもかかわらず、
ほとんどの人は
- 投資信託を買っても2年ぐらいで売ってしまう
- 増えていくのが信じられないから大金を突っ込めない
- インデックス投資より、株やハイレバレッジな投資の方が儲かると思って時間とお金を溶かす
余計なことをしてしまいます。
ゆっくり金持ちになろうとする人はいない
ウォーレンバフェットも言ってますが、
ゆっくり金持ちになろうとする人はいないです。
「敗者のゲーム」とは
投資をテニスの試合に例えて
アマチュアがプロに勝つには、得点を狙うのではなく
相手のミスによる失点で勝つのが有効
という意味合いのタイトルですが、
人間は勝ちたい生き物。
世の中には
市場を出し抜いて
勝ちに行こうとする投資の講座ばかりですよね。
防御は最大の攻撃です。知能と情緒面を鍛えて自己抑制能力を!
新NISAで投資を始めたい方、
インデックス投資を学びたい方におすすめの検定を作りました↓
プロの90%はインデックスに及ばない
株取引の90%は一般の人たちであったのは
100年前の話で、
現在では90%以上の取引が、
プロの機関投資家によって行われている。
15年間のプロのマネジャーの成績を見ると、90%はインデックス投資に及ばない。
(敗者のゲーム第8版序文より)
昔から株をやって
ある程度儲けている(と思っている)人ほど
このことを知りません!
相場は日々に変わっています。
投資の知識はアップデートしましょう。
まとめと感想
「敗者のゲーム」より、投資で勝つには、
- タイミングを計らない
- プロの90%はインデックスより長期リターンが劣る
- 人間はいつも合理的な判断をしてるわけではないことを念頭におくこと
よって、私が思うベストな投資は
- 手数料の安いインデックス投資信託を税金のかからないNISA口座で長期保有する。
25年間、世界のベストセラーとして
読まれ続ける投資のバイブル「敗者のゲーム」
著者のチャールズ・エリス氏は御年87歳!(2024年現在)
こんなに長く投資を研究されてきた方が
最新版で加えられたのが
「人間は非合理的なもの」という戒訓であったことが
投資はメンタルが9割
という、私の認識と同じでした。
投資家は孤独に相場と向き合わないといけない
というのは、それはそうなのですが、
初心者さんが自分でイチから調べて
考えや判断が間違っていないかを相談する場所もなく、
恐る恐る売買していくのって
かなり難しいのです。
- 個別株感覚で高くなったら売る
- ポイント狙いで売買を繰り返す
- 証券窓口の担当の言われるがまま買わされた商品を握りしめている
- 不安になったらすぐ売るエセ長期投資
- 「月〇万円も積み立てるのは無理」で終了。
知識、リテラシーの格差が激しい!
私が投資を始めた当初に
投資歴が長くて経験豊富で
不安とかわからないときに
何でも相談できる人に習えたら
もっと利益上がったのになと思います。
特に、不安との向き合い方で
投資のリターンは決まるので
心穏やかに投資を始めたい方に
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